3. Q アルツハイマーは認知症とは違うのですか?教えてください。
A 認知症とは、「脳の病変(器質的障害)により、能力(認知機能)が持続的に低下し、社会生活や日常生活に支障をきたすようになった状態」を指します。ですので、認知症は病気(病的状態)ですが、病気の名前ではなく、いろいろなタイプ(疾患)を含んでいます。このうちの一つがアルツハイマー型認知症であり、アルツハイマー病、あるいは単にアルツハイマーと呼ばれることもあります。アルツハイマー型認知症は老化と関連して起きる認知症(老化性認知症)の50-60%程度を占め、最も多くみられる認知症です。一般の人が認知症としてイメージしているのはこのアルツハイマー型認知症であるため、アルツハイマー型認知症を認知症と同一視している人が多いようです。しかし、レビー小体型認知症など他にも重要な認知症はいくつもあるため、アルツハイマー(アルツハイマー型認知症)はあくまで認知症の一つのタイプに過ぎないことを知っておく必要があります。