認知症を早く見つけるためには、
本人の身近にいる家族の気づきが最も大切です。
年だから仕方がないと片づけずに、同じことを聞き返す、探し物が増える、言葉が出ずらいなど、健忘症状を見逃さないようにしましょう。
また、認知症は健忘で気づかれるとは限らず、怒りっぽい、段取りが悪い、計算が苦手、居ないはずの人や小動物が見えるなどは、認知症の初期にみられる症状です。夜間に夢をみてうなされるなども、認知症の前駆症状となる可能性があります。認知症の発症以前の軽度認知障害に気づくためには、日常のちょっとした変化に注意することが大切です。このような場合には、ご家族は躊躇せずに、本人のプライドを傷つけないように受診を勧めて下さい。
既に認知症が明らかであり、興奮、幻覚、妄想などの精神症状や行動障害が目立ち、家族が対応に困難を感じる場合も、遠慮なく相談して下さい。さらに、認知症はなくとも、不眠やうつ、心気、妄想などの精神症状がみられる場合も、お気軽に受診して下さい。