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認知症の初発症状の気付き

  • 2017年4月19日
  • Q&A

4. Q 認知症はどんな症状で気づくことが多いのですか?教えてください。

  A 認知症で初めて気付かれる症状(初発症状)は、認知症のタイプ(疾患)によって異なります。最も多いアルツハイマー型認知症では、忘れっぽい(健忘)など物忘れで気付くこと多く、この他、言葉が出づらい(語健忘)、日付があいまい(時間の見当識障害)、計算が苦手(計算障害)、段取りができない(遂行機能障害)、怒りっぽい、億劫がる(性格変化)などがしばしばみられる症状です。

レビー小体型認知症では、物忘れ以外に、居ないはずの人や小動物が見える(幻視)、目の前の人を別の人と間違える(誤認)、夜間に大声で寝言を言う(レム睡眠行動障害)、動作が遅く転びやすい(パーキンソニズム)などが初発症状となることがあります。

血管性認知症では、血管障害の原因によって異なりますが、怒りっぽい、感情を抑えられない(感情失禁)、脱力や麻痺(神経症状)、夜間の混乱(夜間せん妄)などで気付かれることがあります。

前頭側頭型認知症では、周囲に配慮がない、性格が変わった(性格変化)、相手の言葉の意味が解らない(語義失語)などの症状で気付かれます。

このような日常のちょっとした変化が初発症状となるため、ご本人が気づかない場合はご家族の気づきが大切です。

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